
編集と入稿はお願いするね
…ということで今回は合同誌やアンソロなどで、漫画や挿絵の画像データ(PSD形式など)と、小説などの文書データ(PDF形式)が混在している場合の入稿方法をわかりやすく解説していきます!
個人誌でも小説本の途中に挿絵や中扉を入れる場合も同じなので参考にしてね!
目次
ズバリ!こうやって入稿しよう!
まずは理想のパターンから紹介しますね。
これが理想
PSD形式のデータは1ページ毎、PDF形式のデータは数ページ分を一括PDFで。
このように、PDFデータはPSD(画像)データが入るところで区切って保存します。
そして本文のファイル名は一律『honbun○○』とファイル名を統一してノンブルと同じ番号を付けています。
(「honbun」でなくても、『同じファイル名+ノンブル番号』であれば大丈夫ですが、どこからどこまでが本文かわかりやすいので、特にこだわりのない場合本文データのファイル名は「honbun」など、本文とわかる名前にしていただくのがおすすめです)
こうすることで名前順に並べた時にデータがページ順に並ぶので、チェックもしやすくページ数などもわかりやすくなります。
↓小説がメインの場合はこんな感じですね(表紙データを入れ忘れていますね…)
中扉、もしくは挿絵が入るところ(29、65)でPDFデータを区切っています。
本文3が扉、4が目次、112が奥付というパターンですね。
これらを一つのフォルダにまとめ、圧縮して入稿すればOKです。
よくある間違い
混在データを入稿の際に、よくある不備を紹介します。
ページ途中への挿入・差し替え
プリキンに1ページだけ差し替えてもらえばいいや
【キングくんが入稿したフォルダの中身】
ページ途中への挿入は乱丁の原因になるから対応できないよ
ページの並びは製作者側が責任をもって並べてね
……という事で、1ページでも途中に画像データを差し込む場合は、下図のように一旦pdfを区切ってくださいね。
見本の存在
【キングくんが入稿したフォルダの中身】
見本があってもこれじゃあ結局ページ順がわからないんだけど…
「okuzuke」は最後に入れてもらえばいいよ
ページ順を示す数字がないと、本当にそれで合っているのかは
こっちでは判断がつかないんだ
今回のキングくんのように、本文のpdfデータにはページ番号・ノンブルが入っているのに、psdデータにはノンブルやページ番号のわかる表記が入っていないことが多いです。
見本としてjpgデータが入っていても、そちらにページ番号がわかるものがないと意味がありません。
psdデータにもノンブルを入れていただくことが望ましいですが、ノンブルを入れない場合はそれ以外でページ番号がわかるようにしてください。
【推奨】ファイル名にページ番号を入れる
こちらが一番手っ取り早く、チェックする側としてもページ順がわかりやすいためおすすめです。
今回の記事の最初でも紹介した通り、ファイル名にノンブル(ページ)番号を入れます。
『3_mokuji.psd』などでもよいですが、『mokuji_3.psd』など数字を後にすると、ファイル名でソートした際にバラバラになってわかりにくくなるため、ファイル名が統一されていない場合はページ番号は先頭に入れるようにしましょう。
見本のファイル名にページ番号を入れる
見本を入れるなら、見本のファイル名にページ番号を入れていてもOKです。
psd側のファイル名とリンクできるよう同じ名前を付けてください。
でも見本のファイル名にページ番号を入れるよりも、印刷データの方にページ番号を入れて頂いた方がわかりやすいです。
見本の画像にページ番号を入れる
ファイル名を変更しない場合は、見本のjpgデータに手書きでもいいのでページ番号を入れておくのもOKです。
見本を見て、番号順に並べます。
ただ、ページ数が多くなると確認するのに時間がかかってしまうので、可能な限りファイル名にページ番号を入れていただくことをおすすめいたします。
(データチェックに支障が出るようなページ数の場合は、再入稿をお願いする場合があります)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
pdfデータは画像データが挿入されるところで区切る
画像データ(psdなど)は、1ページずつ書き出し
画像データにも可能な限りノンブルを入れる
以上に気を付けて、今回の記事を参考にデータの作成・書き出しをしてくださいね。
↓よくある質問も合わせてご参照ください
【FAQ】データ作成についてのご質問-「アンソロジーや挿絵付の小説などpdfとpsd形式が混在するデータでも受け付けてもらえますか?」
また、ページ順は【印刷データに入っているノンブル】を最優先にしています。
乱丁・落丁防止のため、印刷データ(本文)にはノンブルを入れていただくことを推奨しておりますが、ノンブルを入れられない場合はファイル名や見本でページ番号の表記をしましょう。
【原稿のつくりかた】用語徹底解説-ノンブル
【本文原稿の作り方】-ノンブルについて
データ作成のポイントなどを解説した記事も作成中だよ
主催様の手助けになるようしっかり説明するから、待っててね