
データチェックって何をしているの?
でも気になるなぁ
プリンちゃんさんが教えてあげるわ…
目次
基本は完全原稿での入稿を!
まず大前提として、皆さんから入稿してもらうデータは『完全原稿』をお願いしています。
基本的に同人誌は、お客様にこの完全原稿を入稿してもらう事でデータ作成費用を抑え、安価で本が作れるようになっています。
ということで基本的にお客様から入稿してもらったデータはそのまま印刷に回すのですが、印刷が出来ないデータで入稿されていないかを確認しつつ、印刷はできるけど大丈夫かな?というところがないかもチェックするのがデータチェック作業です。
何を見てるの?
一番は『印刷ができるかどうか』をチェックしています。
・注文と入稿データのサイズ、解像度が合っているか
・奥付に必要な情報が記載されているか
・PDF形式の場合フォントが埋め込まれているか
・成人向けの作品の場合、修正や成人向け表記はきちんとされているか
…などなど、その他にも色々な項目をチェックして、印刷できるデータであるか確認しています。
漫画などの画像データは一枚ずつきちんとチェックしていますよ。
上記の「印刷ができない致命的な不備がないか」を確認する中で、同時に『印刷はできるけど大丈夫かな?』という箇所がないかも見ています。
・文字が切れないか
・塗り足しのデザインは足りているか
・色が薄すぎたりしていないか
…その他にも「このまま印刷に進んでいい?」と気になる点があれば、お客様にご連絡しています。
(短納期や繁忙期などは、印刷不可の不備でなければご連絡しない場合もあります)
データチェックは校正作業ではありません。文章(誤字・脱字)やデザインに関してはデータチェックの範囲外です。
が、1ページずつチェックしていますので、文字切れなどを確認している際に誤字などが目に入る場合があります。
明らかに間違っているな…と思ったときは念のためご連絡いたしますが、たまたま目に入った場合のみとなり基本的にはデータチェックの対象外となりますので、あらかじめご了承ください。
あくまでもチェックをしている上で目に入った箇所、気になる点をご確認差し上げています。
反対に、中身を全く見ずにデータチェックはできないことをご理解いただけますと幸いです。
そのため、お客様の方で『完全原稿』の作成、ご入稿にご協力いただけますと幸いです。
納期に間に合うと判断した場合は、不備のまま進めるのではなく、できる限り修正の確認をしております。
できるだけ良い状態で印刷に進められるように、スタッフが丁寧にチェックしているよ
データチェックはあくまでも「印刷できるかどうか」をチェックする作業なので、基本的には不備のない『完全原稿』を入稿するようにしてね…期待しすぎちゃダメダヨ……
不備の対応ってどうしたらいいの?
データチェックをしていて確認したい、しないといけない不備や確認事項があったら、お客様にメールやTELでご連絡をします。
電話でのご連絡をご希望の場合は、データ受付当日はいつでも電話に出れるようにしていただくようお願いいたします。
また、データチェックは順次行っておりますので、『不備の電話連絡は○時~○時の間にしてほしい』『△時以降なら電話に出られます』という個別のご要望には対応致しかねます。
日中常に電話対応が出来ない場合は、『メールでの連絡』をご希望いただくようお願いいたします。
反対に『メールでの連絡』を選択いただいていても、短納期の場合や早めにご回答をいただきたい場合は電話にてご連絡いたします。ご了承ください。
連絡があったらまずは不備の内容を確認しましょう。
電話ではどの部分をどうしたらいいか口頭でお伝えいたしますので、わからないことがあればその場でお気軽に聞いてくださいね。
よくある不備の例
切れる・切れそうな文字(やデザイン)があります
今も昔も変わらず多い不備四天王の一人。端に近い文字は切れます。ズレたら切れます。
台詞、見せノンブル、その他これは切れたらダメなやつでは…?というものは確認のご連絡をしています。
最初から明らかに切れる位置にある表紙のタイトル文字や、本文内の手描きの効果音などは、あまりにも読めなくなるものでなければ仕様としてそのまま進めさせていただきます。
切れそうって連絡が来たらとりあえずもっと内側に入れましょう。
切れたらいけない文字やデザインは、仕上がりから3ミリ以上は離して配置してください。
↓詳しくはこちら↓
切り落とされては困るものの配置について
ギリギリのデザインが危ない!文字切れについて
文字切れが仕様の場合は、「仕様なのでそのまま進めて良い」という旨をお知らせくださいね。
ので、背側(ノド側)は仕上がりから3ミリの位置だと綴じ込まれて読めなくなってしまいます。
Web漫画などは綴じ込みの心配が無いので、そちらに慣れているとわかりづらい感覚かと思いますが、背(ノド)側になる方は仕上がりから10~15ミリ以上余白を開けておくと安心です。
文字の配置は余裕をもっていただくことが安心安全ですよ。
塗り足し(のデザイン)が足りていません
不備四天王二人目。塗り足しが無いと白が出るんよ。
デザインが端まで配置されている仕上がりサイズでの入稿、塗り足しサイズではあるけどデザインが足りていない場合などにご連絡しています。
何故塗り足しが必要なのかというと、オンデマンド印刷機も家庭用プリンタと同じように紙の端まで印刷が出来ません。
そのため、大きい紙に印刷→不要な部分を切り落とす→端まで印刷されている状態に仕上げています。
そして印刷や製本、断裁と工程を重ねるうちに、どうしても若干のズレが発生します。
内側にズレたり、外側にズレたり…塗り足しはそのズレを補うための予備部分。塗り足しがあることにより、デザインがきちんと端まで入った仕上がりになります。
この時塗り足しが無い(仕上がりまでしかデザインがない)、足りていないと、このズレた部分を補うことが出来ず、印刷されていない部分が出てしまうんです。
より綺麗に仕上げるために、仕上がりから3ミリ外側までデザインを配置しましょう。
↓詳しくはこちら↓
塗り足し(裁ち落とし)、文字切れ
これでは結局ベタ塗りの色が出てしまうだけで、塗り足しとしては役割を果たしていません。デザインは繋がった状態で塗り足しを追加してくださいね。
奥付に○○がありません
不備四天王三人目。特に多いのが連絡先がSNSのIDのみというものです。
最近は連絡先としてX(旧twitter)やPixivなどSNSのID・アカウント名のみを記載する方が多くなっていますが、弊社ではこちらはNGとしています。
連絡を取るために会員登録が必要なSNSは、連絡先としての有効性が低いと判断しているためです。
フリーのもので構いませんので、連絡の取れるメールアドレスを記載しましょう。
個人サイトのURLでも可ですが、その場合サイト内にメールアドレスが記載されている、もしくはメールフォームを設置が必要です。
その他、不足しているものがあった場合は必要な情報を記載して頂くようお願いいたします。
↓詳しくはこちら↓
奥付について
ご注文とページ数が違っています
不備四天王ラスト。ページ数のカウントは印刷所によって変わってくるので、間違えてしまう人が多いです。
本文のページ数でご注文してくるお客様が多いですが、プリキンでは表紙の4pを含めた『総ページ数』でのご注文となります。
例として本文が20ページだから20ページで注文は間違いです!4を足して24ページで注文してください!
こちらから確認のご連絡をする際は、「○ページに注文変更となりますが良いですか?」という感じでお聞きしていますので、良いか悪いかのご返答をお願いいたします。
データに不備が無い場合でも、ご注文に関する事項ですのでお返事を頂けない限り印刷作業へ進むことが出来ません。もったいない。
修正したら再入稿しよう
マイページの入稿フォームから注文番号を入力して、データをアップロードしましょう。
(マイページの入稿フォームから上手くアップロードできない場合は、外部ストレージサービスをご使用ください)
再入稿の場合は初回と違い【修正したページのみ】入稿してください。
全ページ再入稿があった場合は、原則として『更新されているデータのみ』チェック、差し替えをいたしますが、全ページ更新されていると全てチェックしなおしになってしまいます。
場合によっては初回の扱いとなり、お届け日が変更となる恐れがあります。
通常初回の不備であれば、翌営業日の午前9時までに再入稿頂ければお届けに変更はありませんので、慌てずに修正したデータもしっかり見直して再入稿しましょう。
また、初回のデータで不備があったものを、全く違うデザインにして再入稿される場合もありますが、デザインが変わることにより別の不備が発生する場合もあります。
可能な限りデザインは変えずに必要な箇所のみ修正して再入稿ください。
再入稿で不備があったら?
修正して再入稿して頂いたデータで不備が直ってなかったり、何か違う不備が発生していたりすることがあります。
印刷自体はできる場合は、納期を優先して初回データ、再入稿データの『より良い方』を使用します。再度不備を出すことはほぼありません。
この場合、仕上がりにつきましてはあらかじめご了承ください。
印刷が出来ない不備の場合は、再度不備のご連絡をします。不備が改善されるまで印刷に進めないため、お届けが後ろ倒しになってしまいます。
余裕がある場合は大丈夫ですが、イベント前の〆切ギリギリなどの場合はイベントに間に合わなくなる場合があります。
営業日を短縮してどうにかなる場合ならまだ助かりますが、短縮も出来ない状態だと詰んでしまう恐れも……(((Д)))gkbr
そんな悲しい事態を避けるために、不備連絡があったら内容をしっかりと確認して、修正した後は再入稿データをもう一度開いて直っているかご自身でもチェックしてみてくださいね。
何とか修正して再入稿できたよ!
スタッフもより良い本になるようにしっかりチェックして、気になる点をお知らせしているよ
納期によってはお知らせできなかったり、苦渋の思いでそのまま印刷する場合もあるよ
目指せ『完全原稿』!!