同人印刷のプリントキングがお送りするp-labでは以前の投稿で、
一般的に使われる用紙紙のマット紙、コート紙、特殊紙(紙の表面ではなく、紙自体に特殊な加工をほどこした紙)についてすこし紹介しました。

今回は、特殊紙に焦点を当てて、特殊紙にPP加工をしたらどうなるのか見ていきたいと思います。
プリントキングで利用できる特殊紙の雰囲気が、PP加工でどう変わるんでしょうか

PP加工

プリンちゃん
PP加工とは、PP(ポリプロピレン)フィルムと呼ばれる透明な薄いフィルムを用紙の表面に貼って、見た目や触り心地を美しく仕上げる加工です

光沢が出るクリア(グロス)PP加工

逆に

光沢を抑えてしっとりとしてシックな質感が出るマットPP加工

などがあります。

プリンちゃん
PP加工は、表紙やカバーへの加工としてよく用いられていて、傷や色移りを防ぐ効果もあります。 クリア、マットの他にもホログラムPPや和紙PPといった多様なフィルムがあります

プリントキングで使える特殊紙

プリントキングでは、表紙に使える紙として、基本用紙のアートポスト以外に、10種類以上の特殊紙を用意しています。

紙本来の風合いを確認したい方は、プリントキングの資料請求に入っている

印刷用紙見本帳」にすべての用紙が収録されてますので、ぜひお取り寄せください。

 

またPP加工におすすめの特殊紙については、一部資料請求に収録の「PP加工見本帳」で確認できます。

 

PP加工見本帳に収録の特殊紙
アラベール スノーホワイト
パルルックトワイライト
エスプリVエンボス(アラレ)
ジャガードグロス

 

資料請求はこちらから、会員登録ののちに請求できます

資料請求の詳しい内容については、過去にこちらの記事で紹介しています。

 

そこで今回は、見本帳に収録されていない用紙を中心に紹介していきたいと思います。↓

キャストコート180Kg(裏面上質)

この用紙は、「ミラーコート」とも呼ばれ、クリアPPを掛けなくても鏡のような強い光沢をもつ用紙です。

また、表裏で紙質が異なっており裏面上質とあるように、裏側は一般に使われる上質紙になっています

PPなし

PPをしていなくても、反射するほどの光沢があります。

 

クリア

クリアPP加工によってより光沢が強まった気もします。
ただアートポストにPPを掛けた時と大きなちがいはないように感じます。

 

マット

逆にマットをかけると、本来の特徴である光沢はなくなってしまいます

これなら、やはりアートポストにマットPP加工のとほとんど変わらなくなります。

 

キャストコートにPP加工を使うなら、

クリアPPで光沢を強める、補強する程度でしょうか

ペルーラ スノーホワイト180kg

本来のペルーラスノーホワイトは、

シャインフェイスと同じく、パール調の光沢のある紙です。

ただ、シャインフェイスよりもキラキラ感が強くなっています。

画像でも表面のつぶつぶしたパールの光沢が感じられるかと思います。

 

PPなし

 

マット

光沢がほとんど失われるものの、

他の用紙にマットPPを掛けた時に比べれば、独特のゴージャスな雰囲気があります。

 

クリア

真珠のようなキラキラとした見た目が特徴のため
クリアPPの光沢で強調するのがおすすめです

 

裏表で同じ質感であり表面にPP加工を施して、裏表の印象を変えることができます。

 

デザインのある表の部分にはPP加工をして、

ページをめくるとペルーラ本来のパール調のキラキラが見えるという演出も映えます。

しこくてんれい 白 180Kg

きらりと反射する繊維が漉き込まれた雲竜模様の和風用紙です。
和紙のようですが、紙の触り心地はつるつるしています。

PP加工ができますが、元の紙質を活かすのがセオリーです。

PP加工を施すと、せっかく漉き込まれた繊維の光沢が失われる感じが…

 

マットPP

マットにすると、やはり繊維の光沢が消えてしまっています。

 

クリアPP

クリアPPを施すと、繊維の光沢よりもクリアPPの光沢の方が前に出てしまう印象です

 

紙本来の特徴を活かしてシンプルなデザインにするのがおすすめですが、

あえてPP加工をするなら、マット加工で繊維の光沢を抑えたシックな装いにするのもありかも

シャインフェイス シルバー180kg

パール(真珠)っぽい色合いで光沢のある紙です。

PPなし

パールに似た光沢と、黄色っぽい独特の紙の色が特徴です。

クリア

紙の色を残したシンプルなデザインにして、

クリアPP加工でより光沢を強調するのがおすすめ。

 

一方

マット

マットPPを光沢のある紙にするのは、
せっかくの光沢をころしてしまう可能性が高いです

ヴァンヌーボVGスノーホワイト150Kg/パウダリ ースノー 160kg

ヴァンヌーボVGスノーホワイト150Kgとパウダリースノー 160kg は
PP加工見本帳に収録したアラベールスノーホワイトとおなじく
どちらも画用紙のような質感を持っています。

 

PPなし

※画像は、ヴァンヌーボVGスノーホワイト150Kg

 

画用紙のザラザラぼこぼこした感が画像でもわかるかと思います。

 

クリア

PP加工を行っても、このぼこぼこ感が出るのがポイントです。

まとめ

今回紹介した紙の質感やPP加工のおすすめ度合いを参考に、ぜひぜひ特殊紙にPP加工してみてください。
特殊紙は紙自体に独特な個性を持った用紙たちなので、
PP加工することで風合いが消えてまた別の顔が見えることがあるかもしれません。

 

プリンちゃん
自由な感覚で、オリジナルの本をつくってみましょう

 

資料請求でどんな紙が使えるか触ってわかるので、ぜひ一度お手元に!

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p-labの次回更新は10月27日(金)を予定しています。ぜひご覧ください。 それではまた!

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