この記事では、印刷データを入稿する際に、見開きになっているページを分割したデータにする方法を紹介しています。
同人印刷のプリントキングでは、本文のご入稿データを1ページ=1データで保存していただくよう、お願いしております。
例えば、このような見開きのデータがあったとき↓
このまま保存すると、2ページ=1データの状態になってしまいます。
そこで、このデータを2ページ分2枚に分割する方法をご紹介します。
こちらのページはPhotoshop向けのご案内となっていますが、サイズ変更の方法が同じソフトであれば応用できます。
目次
1.見開きデータのサイズを設定する
1.見開きのデータを作る際は、横幅を作りたい本のサイズ×2ページ+塗り足し各辺3ミリのサイズで作ります。(トンボサイズ)
縦のサイズは、通常通り作りたい本のサイズ+塗り足し各辺3ミリで作成してください。
※塗り足し5ミリで作成する場合は、その分を計算に入れてくださいね。
今回はA5サイズの本を作る時の例で説明します。
A5(148×210ミリ)の場合は、横148×2ページ+塗り足し各辺3ミリ=302ミリ・縦216ミリ
B5(182×257ミリ)の場合は、横182×2ページ+塗り足し各辺3ミリ=370ミリ・縦263ミリとなります。
念のため、この見開きの状態のデータも保存しておくと安心です。
2カンバスサイズの変更で、片側だけのデータを作成する
2.このサイズでデータを作成したら、カンバスサイズの変更を使用し、基準点を片側中央に変更→作りたい本のサイズ+塗り足し各辺3ミリにサイズ変更します。
左の丸い部分を基準点にします。
A5サイズ(148×210mm)なら、ぬりたしを含めたサイズは、154+216mmになります。
こちらはPhotoshopの画面ですが、clipstudioの場合も「編集」→「キャンバスサイズの変更」から同様に変更ができます。
※見開きに変更機能を使用していない場合
clipstudioだとこのような表示になるかと思います↓
左の白い四角部分を基準点にします。
数字を変更する前に基準点を設定してくださいね。(単位も「mm」にした方が分かりやすいかと思います)
3片方のページの完成
3.片方のページのデータが完成しました。
.psd形式で保存してください。
データの保存が終わったら、画面は閉じないまま「戻る」機能などを使用し、1の画面まで戻ります。
間違って画面を閉じてしまっても、1で見開きのデータを保存していれば新たに開いて次の作業を行えば大丈夫です。
4もう片方のページも分割する
4.次に2と逆側の中央に起点を合わせ、作りたい本のサイズ+塗り足し各辺3ミリにサイズ変更します。
もう片方のページも分割完了
5.もう片方のページデータができました。
.psd形式で保存してください。
【注意!】
保存の際、ノンブルやファイル名にページ番号をつけるかと思いますが、ページ番号を間違えないように気をつけてください!
時々、右ページと左ページが逆になって保存されていることがあります…
サイズ変更の順番は右からでも左からでも構いませんが、
右綴じ…奇数ページは左・偶数ページは右
左綴じ…奇数ページは右・偶数ページは左となるようにしてくださいね。
3と5で保存したデータはこのようになっています。
まとめと注意点
clipstudioの場合は分割の機能がありますので、もちろんそれで分割をしても大丈夫です。
デザインの配置についてはデータチェックの対象外としています。あらかじめご了承ください。
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